135 「天皇」は北極星。

しかしそのことがすべて悪いということにもならないとも思います。年齢を重ねてわかってくることでもありますが、心持ち一つで生き方は変わりますし、それが逆にいい結果になることもたくさんあります。真剣に考えてくれる年配者ならわたしのように考える人もいると思うのですが、物事を断ち切って生きるとまた見えてくる世界もあります。未練はなかなかに断ち切れるものではありませんが、人生はどんなことがあってもそう悪くないと考えています。一番身近な家族との不仲や諍いは他のことよりも心を疲弊や徒労を感じさせますし、幸福だという思いを遠ざけることにもなってしまいます。社会の源は家族です。それが一族、親族、民族と広がって行きます。それゆえに多くの人々が華族が大切だと考えているのです。それは庶民でも皇室でも違わないはずです。まして天皇家や皇室は誰よりも崇められる人々です。そのことは文字を書き残すようになってからずっとです。この千数百年の歴史の継承者として存在したのです。わたしには敗戦後の象徴としての天皇家のほうが天皇家らしいと勝手に想像しています。そしてその天皇とはなんでしょう。それは北極星のことです。その星は北の空の真上にあって光り輝いています。地球が周り季節が変わっても光を放ち続けます。自分たちの未来が永遠に輝き続いてほしいという願いがあるのです。そこから転じて多くの神社は南向きにあります。そうするとわたしたちは北に向かってお辞儀や手を合わせるということになります。つまり天皇に手を合わせているということになります。方角的に天皇が北であれば反対は南になります。そして天皇から左側は東になりその対面は西となります。それを政治的権力図に置き換えますと天皇(北)左大臣(東)右大臣(西)となります。