77 去勢された国。

日本の教科書にはただ中立国だと教えますが、その実情を知らず中立の中身を吟味せず上辺だけを教えています。現実は自分たちで自国を守るという武装国家と言えます。決して中立国という言葉はないはずなのにわたしたちはその言葉を鵜呑みにして、子どもたちに誤解を招くような教育を行っているということになります。彼らは平和であり続けたいからこそ軍事力を持ち、全国民が武装しているということです。徴兵制度もあるということです。翻って日本はどうでしょう。徴兵制度もありませんし自衛隊の立場も曖昧です。その自衛隊も日本が作ったものではありません。一九五三年に警察予備隊が保安隊という名称に代わり、次の年に朝鮮戦争や国際情勢の変化を顧みてアメリカの指示によって作られた組織です。近年までその自衛隊を見る国民の目は厳しいものがあり、とくに湾岸戦争の時にはいろいろと論議をされましたがその後原発事故や地震の時の貢献で、今日ではようやく風当たりが弱まっているという感じです。軍隊を持たせない国あるいは持てない国というのが日本の立場という気もしますが、外国人は日本人のような曖昧さ不思議な感情で見ているのではないでしょうか。中国や韓国が日本の軍事力のことを躍起になって言うのは、日本がそうなれば一番困るのは彼らだからです。軍事力がなければ国家や国民の平和は保てないと考えているからです。スイスと同じことです。それなのに平和国家や民主義国家だと幻想を抱いています。わたしは何度も述べていますが、そう言うなら具体的にどうすればそうなるかということを伝えてくれなければ納得できません。少し過激で辛辣かもしれませんがわたしは去勢されたような国が日本だと考えています。