75 同盟は仮契約。いつでも解約できる。  

 それは同盟を結んでいるから安心だということは決してありません。そのこともまた歴史が証明しています。たとえば日本の戦国時代のことを思えばわかります。甲斐の武田家と駿府の今川家や関東の北条家あるいはながらく戦っていた上杉家でも自分たちが不利になると同盟を結んだり、すぐに破棄したりもします。日本とソ連も日ソ不可侵条約を締結していても侵攻されました。未だに北方四島は戻らないままです。そんなことは世界を見渡せば数えきれないほどあります。戦後、アメリカが日本に沖縄を初め小笠原諸島などを返還したのは、個人的には特筆すべきことだと思っています。彼らは敗戦国の民族同化を図ってはいませんし自分たちの宗教を押し付けたわけでもありません。創氏改名を促したり、日本語を排除したわけでもありません。それらのことを日本は朝鮮にみなやってきたほけですか、アメリカはそうはしていませんし天皇家も宮家も残しました。神道国家を建設しようとしたその大元の神社さえ容認し、戦後は新たに宗教法人として存続させているのです。その延長上に靖国神社もあります。なおかつ天皇家や皇室に対しても今日ではその歴史や文化を敬愛しているところもあります。日本は閔妃を虐殺したり彼らの皇室を混血化しようとしたのですから大変な違いがあります。もしよその国が敗戦の日本を統治していたらどうなっていたでしょう。天皇家も存続していなかったでしょうし今日の社会主義国のことを思うとそれぞれの宗教も弾圧されてなくなっていたでしょうし伝統や文化も否定されたかもしれません。わたしの名前も米語読みになりスミスとかジョンソンとかになっていたかもしれません。アメリカに原爆を落とされましたがそれでもわたしが「民主主義」という理念はいいなと思う所以です。戦前までの全体主義の日本はやはりやりすぎだという気持ちにもなりますし、チューインガムを噛みながら機関銃を連射しているアメリカ兵の姿を目にしますと、今日の目から見ればどうしてそんな国と戦争をしたのかという思いにもなってきます。