49 非暴力主義で国民を守れるか。

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だからといって無抵抗で国民を救えるかと思うと決してそんなことはありません。それがどうしたという人々も出てきますし、切羽詰まれば攻撃も侵入もしてくるでしょう。現在の日本にも領土・領海の諍いはあります。ガンジーのような無抵抗主義は通用しないはずです。国力は経済力・生産力・人的能力といろいろとありますが防衛力もそうです。今のインドには原爆保有国ですし原子力発電もあります。隣国との宗教や領土問題の小競り合いは生じていますが、どちらも大がかりな戦争はできないはずです。原爆の抑止力ということになるのでしょうが、いざ日本がそうなったらどういうふうに国民を守るのかということになってきます。歴史的に軍事力が増せば国民の生活は圧迫されてきます。アジアやアフリカの国々を見ればそのことはわかりますし、軍事力が弱ければ防衛も危ういものになってきます。その矛盾との闘いが今日までの歴史をつくってきました。軍事費の増大は経済力を衰退させ国力を削ぐということにもなります。その兼ね合いが難しいということになりますが、反対する人々も賛同する人々もどうすれば、わたしたちに被害や惨事が起きないかということを一番に考えるべきでしよう。少なくとも全体主義に陥れば逆に軍事費は嵩んでいくと考えます。そのことは日本でも外国でも歴史が証明しています。話せばわかる、対話が大切だとよく言われますがそれは後ろ盾に軍事力があってのことです。弱い国と対話をする必要はありませんし人間関係でも正しいことだと主張しても、それがどうしたという人たちはたくさんいます。国家間だって同じことです。そこに利害を生むものがあれば尚更でしよう。そして戦争には必ず賠償金が発生します。では日本は敗戦国なのにどうしてアメリカに賠償金を払っていないのでしょう。それにも理由があります。当時日銀副総裁だった高橋是清日露戦争の時に戦時国債を発行しましたがどこも引き受けてくれる国がありませんでした。日英同盟を結んでいたイギリスに渡りロスチャイルドに融資を頼みましたが断られています。やがて晩餐会で出会ったアメリカの銀行家ジェイコブ・ヘンリー・シフに二億ドルの融資を受けて、それを軍事費に投じてロシアに勝ったとされています。ユダヤ人のシフの融資の大きな理由はロシアの反ユダヤ主義への報復だと言われています。帝政ロシア下でのユダヤ教ユダヤ人に対して迫害や差別・排斥は大変なものでした。シフはそのことに憤り一九一七年のロシア革命のおりにはレーニントロッキーに二〇〇〇のドルを与えて支援しています。世界史ではロシア革命と呼ばれていますが、その指導者の多くがユダヤ人です。本当はユダヤ人革命と言ってもいいほどです。その彼らにシフは多大な資金援助をしたのです。