本田宗一郎と土光敏夫。

なにか問題が発生した時の政治家や責任者の判断がいつも遅いと思っているが、早く決断すれば失敗してもやり直せるしぐずぐすしていると取り返しのつかないこともある。手術すればすぐに治るものが漢方で処方すれば長引くこともある。政治には判断・決断がなによりも大切だと思っているが、わたしたちが田中角栄に案外と親近感を抱いているのも彼が若い頃から商売をやり、すぐ判断をしなければ立ち行かなくなる世界にいたからではないかと感じる時がある。わたしはよく戦争前夜と敗戦までの軍部官僚と今の政治家のことを比べるが彼らもまた自分の置かれた立場を鮮明にしなかったし見栄や面子を大切にしていた傾向がある。政治家も二世・三世、官僚が増えひよっとしたら戦前と似たような環境に陥っているのではないか。開戦から敗戦まで岡田啓介広田弘毅林銑十郎近衛文麿・平沼麒一郎・阿部信行・米内光政・第二次・第三次近衛文麿東条英機・小磯國昭・鈴木貫太郎と十年で総理大臣は十二回も代わっているのだ。近衛文麿にいたっては三度も内閣をつくっている。後は軍部と官僚上がりだ。戦後も官僚出身の人たちが多く党人派は少ない。軍部も含めて官僚には優秀な人たちがいるからそうなるのかもしれないが日本の政治を考える時わたしは戦前のことを考える。それじゃあおまえはどんな人物がいいのかと問われそうだが、わたしは本田宗一郎さんと土光敏夫さんが内閣をつくっていたらどんな国になっていただろうと思うことがある。戦前も今も仲良し内閣ばかりのような気がしていつも政治の決断や判断が遅くもたもたしているように見えるのだ。そういう意味ではトランプさんが支持を受けるのもわかる気がしてくる。