14 維新。

維新は「これあらた」と読み変革のことを言います。「日本書記」中大兄皇子の言葉に「天人合応厥政治維新」とあります。天も人も合応(こた)へてその政(まつりごと)を維(これ)新(あら)たなりと言っています。わたしは個人的には維新は変革や改革ではなく日本初のクーデターだと考えていますが、歴史的にはまだそう捉えられていない気がします。変革や改革は本来物事や制度を変え改めることを指します。しかし実際は多くの血を流して世の中を変えたのですから革命という言葉のほうが当たっていると考えます。「restortion」元に戻すという文字が使われていてそれが王政復古ということになり「revolution」革命によって王政復古ということになるのかもしれませんが、そうした言葉にしたかったという当時の彼ら意識が強くあったと思われます。日本人の精神的支柱になっているものに「言霊」と「怨霊」思想があると先にも書きましたが、日本は言葉の妙霊によって幸福がもたらされると信じられていました。つまり「言霊の幸ふ国」ということになるのですが、その中でも一番忌み嫌われるのが穢れ思想からきている「血」ということになります。戦争や革命では多くの血が流れ言霊の思いからは最も遠くにあります。そういう忌み嫌うことを避けたいから「維新」という言葉に代えたのだと思われます。元々はヒンドゥ教からきたのでしょうが仏教には「五障三従」という言葉があります。